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桜の季節に似合う宝石 - モルガナイト

2025.4.7

桜の季節に似合う宝石 - モルガナイト

Kengo Kajita

昔からの友人がモルガナイトの指輪を身につけた写真をメッセージとともに送ってくれました。

「桜の季節に合うかなと思って」

彼女がKAJITAでその指輪を購入してくれたのはもう2年前のことだけど、

わざわざそんな写真を送ってくれたことがとても嬉しかった。

ピンク色のカラーストーンは数あれど、

桜の季節に似合うジュエリーと問われたら、僕は迷わずモルガナイトを推します。

モルガナイト。

ベリルグループのピンク色の宝石。

比較的インクルージョンが少なく、安定した品質が供給されており、

様々なサイズ、シェイプがあって価格もそんなに高くないこともあり、

人気のある宝石のひとつです。

2021年から日本でも4月の誕生石として正式に認定されたこともあり、

ますますその裾野は広がりを見せています。

この石を前にすると、たしかに桜の花を見ているときのような気分になります。

ほかのピンク色の石、たとえばスピネルやピンクサファイアを見る時に感じるムードとは異なっているので、それは一概に色に由来しているわけではないのかもしれません。

モルガナイトを見ていると、例えていうなら、手のひらの上に乗った小さなものが徐々に薄まって姿を消していくような、今、確かに重みを実感し、実在しているのにもかかわらず、いつかそれがふっと消えていってしまいそうな感覚が訪れます。

あるいは、この宝石には不可逆な時間軸におけるある一点を切り取ったような刹那的な美しさが宿っている、と言い換えてもよいかもしれません。

そのように感じてしまうのは、きっとこの宝石の出自と無関係ではないはずです。

つまりジョン・ピアポント・モルガン卿、この宝石の名前の主にして希代の金融王のことです。

モルガン氏は、JPモルガン銀行の創設者であり、20世紀のもっとも偉大なアメリカの資本家の一人に数えられます。裕福な家庭に育ったモルガン氏は若かりし頃から商才を存分に発揮し、巨大なM&Aプロジェクトをまとめ上げ、当時世界最高の時価総額企業となる「USスチール」などのアメリカを代表する企業を次々に生み出しました。

その傍らで巨万の富を惜しみなく注ぎ込んで、趣味であった宝石の蒐集に取り組みます。ティファニー社が1900年のパリ万博のために作り上げたコレクションをほとんどすべて買い上げ、また同社の宝石学者クンツ博士のパトロンとして、新しい鉱山の採掘にも積極的に出資したのは有名な話です。

そんな宝石への絶大なる貢献が認められ、ついには1910年にニューヨーク科学アカデミーにおいて、クンツ博士の推挙により、新種の宝石であるピンク色のベリルにモルガン氏の名前に因んだ「モルガナイト」の名前が冠されることになりました。

これは宝石好きにはよく知られたエピソードで、実際に宝石に自らの名前が付くという

偉業を達成し、モルガン氏は宝石の歴史に名を残しました。

さて、ところでモノポリーというボードゲームのマスコットキャラクターは、モルガン氏がモデルだとされているのをご存じですか。

あの立派な髭のまるっこいおじさんです。

モノポリーでは、ゲーム上で稼いだお金は、土地の購入かその土地に建物を作ることにしか使えず、それによって雪だるま式に資産を増やしていきます。

ライバルより先に土地を買い占めて富を得るか、誰かの餌食となって無一文になるまでむしり取られるか。

モノポリーをプレイしていると、自分がひたすら資産を大きくするマシーンになったような気持ちになり、大抵の場合、途中でいやになってしまいます。モノポリーでは、駒はぐるぐると盤上の町を回り続け、そこから逃れることはできません。

僕はモルガン氏の宝石に対する異常なまでの傾倒は、自身の本業である終わることのない資本主義ゲームから目を背け、純粋な美しさを追い求めるまったく違ったルールのゲームに参加したかったからではないかと想像します。

しかし、

と僕は思います。

モルガン氏のような情熱家が宝石への執念を燃やし、あらゆる機会に自らの資産を惜しみなく注ぎ込み、最終的に自らの名前が宝石名になった後は、いったいどんな気持ちだったのだろう。

つまり自らの名前が付いた瞬間、宝石探しのゲームをもクリアしてしまった。そんな喪失感があったのではと思わずにいられません。「モルガナイト」誕生のわずか3年後の1913年に、モルガン氏はこの世を去ります。

僕たちはモルガン氏ほどの偉業を達成していないし、宝石に自分の名前が付いたこともないけれど、欲しいと思っていたものを手に入れてしまった瞬間、実はその「欲しいと思い続けていた気持ち」そのものが尊かったのだ、と知る瞬間に遭遇した経験はあります。

そんなことを思いながらモルガナイトをみると、

その輝きには刹那のきらめきと、淡いはかなさが同居していることに気づきます。

最高の瞬間をずっと待ち望んでいるけれど、その瞬間は永遠ではないと知ること。

僕たちが満開の桜を美しいと感じるのは、その美しさは決して長続きせずにすぐに消えてしまうことを知っているからです。

桜の季節にモルガナイトのジュエリーを身に着けるのは、この上なく感傷的で贅沢な行為だと思うので、ぜひ試してみてください。

-KK

* * * * * * * * *

モルガナイトのジュエリーを選ぶ

モルガナイトは、ベリルグループに属するピンク~オレンジピンク色の宝石です。
同じベリルグループには、エメラルド(緑色)やアクアマリン(水色)、ヘリオドール(黄色)などがあり、その中でもモルガナイトはマンガンの成分によってほんのり暖かみのあるピンク色を帯びます。

 

ベリルグループの宝石たち


「優しい色合い」と「柔らかな輝き」が特徴で、肌なじみが良いことから、近年はファッションジュエリーとしても人気を博しています。

色について

ピンク色の宝石には、ピンクサファイア、ピンクトルマリン、スピネル、クンツァイトなど数多くの選択肢がありますが、モルガナイトならではの“柔らかく上品なピンク”に魅力を感じる人は多いでしょう。産地によって色味に特徴があり、大きく3つの方向性が挙げられます。

1.サーモンピンク(オレンジ・ピンク)

主な産地:モザンビークなど
特徴:オレンジがかったピンク。比較的大粒の石も手に入りやすく、大きさを楽しむジュエリーを探すなら狙い目です。

 

AGTA Gem Fair Tucson 2025の会場にて

2.ピュアピンク

主な産地:マダガスカルなど

特徴:オレンジ味も青みも少ない、まさに“ピンク”らしい色合い。小粒のものが中心ですが人気が高いカラーです。

 

3.サクラピンク(わずかに青みがかったピンク)

主な産地:ナイジェリアなど
特徴:青みが入ることで少し淡く、儚げな印象を与えるピンク。良質なものは非常に希少で、入手が難しいとされています。

 

入手難易度は、1→2→3の順に高くなります。

サーモンピンクは比較的手に入りやすく、サクラピンクの良質石を探すのは至難の業といえるでしょう。モルガナイトは柔らかな光を放つので、実際に肌にのせてみると、同じピンクでも印象が違います。ぜひ実際に肌の上に乗せてみて、より自分の肌や好みに合った色合いを探してみてください。

価格帯について

10~30万円台:"デイリーワイン”のように普段づかいを楽しむ

 

モルガナイトピアス
※表参道サロン専売ジュエリー、在庫状況は
お問い合わせください

Petalコレクション のモルガナイト 
※オンラインストアでも販売中

この価格帯でおすすめなのは、比較的シンプルなデザインのペンダント、ピアスなど。特にピアスは、ペアで石の色を合わせる必要があるため、あまり大粒でないほうがコスト的にも手が届きやすく、きれいに揃った色味を楽しめます。
サイズとしては1ct~2ct前後。
ワンランク上の日常使いとして、いつものカジュアルな服装にさりげなく取り入れやすいのが魅力です。

30~50万円:"特別なとき"のためのスペシャルジュエリー

 

Halo コレクション モルガナイトリング
※表参道サロン専売ジュエリーです。在庫状況はお問い合わせください。

モルガナイトネックレス
※表参道サロン専売ジュエリーです。在庫状況はお問い合わせください。

この価格帯になると、ダイヤモンドや他のカラーストーンと組み合わせた華やかなデザインが魅力的です。モルガナイトの優しく儚いきらめきを、ダイヤモンドなどの白く強い輝きが引き立てるデザインがおすすめ。サイズとしては3~5ctぐらいがちょうど良いと思います。フォーマルな場、華やかな装いでも存在感を放つ、ワンランク上のジュエリー選びが可能です。

50万円以上:“唯一無二”の存在感を楽しむジュエリー

 

Haloコレクション モルガナイトリング
※表参道サロン専売ジュエリーです。在庫状況はお問い合わせください。

モルガナイトルース(ハートシェイプ)
※表参道サロンではルースからのご提案が可能です。詳しくはお問い合わせください。

この価格帯なら、しっかりした大きさ(5~10ct)でモルガナイトの存在感を最大限に感じられるジュエリー、またはルースから仕立てるオーダーメイドもおすすめです。

原石のシェイプや色味を最大限に活かしたデザインをじっくりと構想し、自分だけの物語を宿す一品をつくりあげる醍醐味は格別です。販売スタッフやデザイナーと直接相談しながら、世界で一つのモルガナイトジュエリーを作り上げましょう。


モルガナイトは、上品なピンク色と柔らかな光沢で、多くの人を惹きつける宝石です。産地やサイズ、カットによって色味や雰囲気は大きく変わるので、実物を見比べながら選ぶ楽しみがあります。


価格帯によっては気軽に手に取りやすいものから、一点もののオーダージュエリーまで幅広い選択肢があり、ライフスタイルや好みに応じてコレクションを充実させることも可能です。


自分の肌や感性に合うピンクを見つけて、ぜひ日常に取り入れてみてください。モルガナイトの優しい輝きが、普段の装いにほんの少し特別な魔法をかけてくれるはずです。

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