2023.3.3
2023.3.3
Kengo Kajita
Ep1で書いた「ツーソンに行くことの特別感」についての文章を読んでいただき、ありがとうございます。驚いたことに、すでに読者の方から、「いつかツーソンに行ってみたい」という感想をいただきました。
僕自身も、あのエピソードを読み返しつつ、ツーソンジェムショーを目的地とする旅は、とても素晴らしいアイデアだと思いました。
以前にある小説家のエッセイで「ピザを食べるためだけにナポリに弾丸旅行に出かける」話を読んだことがありますが、旅の動機そのものになる目的地があるというのはロードムービーのようでワクワクします。もし時間に余裕があれば、一週間くらいの休暇を取って、アメリカ西部を訪れてみることをお勧めします。
ちなみにツーソンジェムショーは、ツーソンの街のさまざまな場所(ホテルや展示会場)がイベント会場になりますが、いくつかの主要な会場に入るためには、ジュエリー・宝石ビジネスの関係者である証明が必要ですのででご注意ください。

クルマの運転が好きな方は、LAからレンタカーを借りて、I-10(インターステート10)でひたすら東に向かうのも手です。僕は2016年にPalm Springs→Phoenix→Qualtzsite(かつてクォーツが産出された街)を経由してツーソンに向かってドライブしたことがあります。
2016年は年が明けてすぐにデヴィッド・ボウイが急逝した年で、リリースしたばかりの最後のスタジオアルバム「Blackstar」のCDを立ち寄ったドライブインで買って、ひたすら聴きながら東に向かったのを覚えています。
日暮れまでクルマを走らせては、小さな街のairbnbに泊まるということを繰り返していたのですが、その時に訪れた名も知れぬダイナーのネオンサインの色合いや、宿泊先のオーナーに借りた自転車で川沿いを走った時の匂いを不思議とよく覚えています。

のんびりした田舎町での、気さくな人々との交流を温かく感じながらも、どこか人々の孤独や行き場のない閉塞感に心がとらわれる旅でした。あるいはデヴィッド・ボウイの魂に導かれたその旅で、広大なアメリカに染み渡る、自分とは決して交差することのないはずの人生に、ふと触れてしまったような感覚を覚えたのかも知れません。
ロングドライブの終着点としてツーソンに到着した時には、なんだか少しホッとしたのを覚えています。

さて、今回のツーソン出張、最大の成果は、なんと言っても4人のバイヤーが駆け回って買い付けてきた、文字通り珠玉の宝石の数々です。
持ち帰ってしばらくは買い付けの興奮が冷めやらず、手を付けられませんでしたが、どうにか残務処理も進み、先日ようやく社内でのお披露目会を実施することができました。KAJITAでは「ツーソンで買ってきた石を見たい!」というスタッフからの強い要望をスルーし続けることは、不可能なのです。
社内での評判は上々で、僕たちバイヤーが仕入れた時のエピソードも交えて、大変盛り上がりました。
3月下旬には、ツーソンで出会った宝石を楽しみにしてくださっているお客様向けのセミオーダーイベントを開催します。
もうすぐイベントの特設ページもオープンしますので、引き続きインスタをチェックしてみてください。僕もイベント中にみなさんに直接お会いして、いろいろなカラーストーンをご紹介できるのを楽しみにしています。
-KK
*ブログの感想、励みになります。InstagramのDMでも、KAJITA 公式LINEからでも皆様の感想をお聞かせください。
Instagram→ kajita_jewellery
LINEアカウント→KAJITA 公式LINE